皆さん、こんにちは!タロットセラピストのオーロラです。
【1. 魔術師】が外の世界で行動を起こし、創造の力を発揮した後、私たちの魂の旅は一転、「内なる世界」へと向かいます。
今日の主役は、静寂と知性の象徴、【2. 女教皇 (The High Priestess)】です。
「2」が象徴する二元性とバランス
このカードの番号「2」は、「二元性(二つの対立する要素)」と「受容」を象徴しています。
女教皇は、黒い柱と白い柱の間に座っています。
- 黒い柱(B ボアズ)「厳しさ」「制限」「男性性」
- 白い柱(J ヤキン)「慈悲」「拡大」「女性性」
彼女は、この「光と闇」「善と悪」といったすべての二元的な要素を認識し、その間に静かに座ることで、完全なバランスと中立性を保っているのです。
彼女は、外側の情報や騒音には惑わされません。ただ静かに、自分の内側にある真実の声を聴いている賢者です。
女教皇が教えてくれるキーワード
【女教皇】のカードが持つ基本的なキーワードを見てみましょう。
正位置のキーワード | 逆位置のキーワード |
直感、秘密、静寂、英知 | ヒステリー、感情的、視野の狭さ、優柔不断 |
真実の探求、受容、冷静な判断、潜在意識 | 表面的な知識、秘密の暴露、心の乱れ |
正位置 内なる声に耳を澄ませば、真実が見える時
このカードが正位置で出たとき、それは「直感力を磨きなさい」というメッセージです。
何か決断を迫られているとき、答えは外側の情報や他人の意見ではなく、すべてあなたの内側にあります。静かな時間を持ち、瞑想したり、一人の時間を大切にしたりすることで、潜在意識にアクセスしやすくなります。
「女教皇」は、「今すぐ行動しなくてもいい」と教えてくれます。感情的になることを避け、すべてを受け入れた上で、冷静に状況を見極める「知恵」を与えてくれるのです。
逆位置 感情に流されず、冷静な判断を
逆位置は、「心の状態が乱れている」サインかもしれません。
感情的になりすぎて物事を正しく見られなくなっていたり、せっかくの直感やインスピレーションを無視して、表面的な知識や噂話に振り回されていませんか?
また、優柔不断になっている可能性もあります。真実を知るのが怖くて、答えを出すことから逃げているのかもしれません。静寂を取り戻し、なぜ自分が立ち止まっているのか、その原因を深く探ってみましょう。
セラピストがそっと教える「女教皇」の豆知識
ブログ読者の皆さんに、女教皇の持つ奥深い意味をご紹介しますね。
【豆知識①】膝元の「TORA(トーラー)」
女教皇の膝元には、「TORA(トーラー)」と書かれた巻物(書物)が隠されていることがあります。
トーラーとは、ユダヤ教における「律法」や「教え」を指します。彼女はこの世の真理や知識を手にしていますが、その巻物は半分隠されています。
これは、「すべての知識は、まだすべての人に開示されているわけではない」
「表面的な学習だけでは真理には辿り着けない」ということを示しています。
真の英知は、本を読むだけでなく、自分自身で深く探求し、内側から引き出す必要があるのですね。
【豆知識②】背景のザクロのカーテン
女教皇の背後には、ザクロの模様が描かれた布が掛けられています。このカーテンの向こう側は、
「秘密の領域」や「潜在意識の世界」を表しています。
ザクロは、古来より「豊穣」や「神秘」、そしてギリシャ神話では「死と再生」の象徴とされてきました。女教皇は、この神秘のカーテンを守る番人のような存在なのです。
最後に
私たちは、答えを求めてつい外の世界ばかりを見てしまいます。
しかし、【2. 女教皇】のカードを引いたあなたは、一度目を閉じてみてください。静寂の中にこそ、あなたが本当に知りたかった真実の答えが、優しく浮かび上がってくるはずです。
次回のカードは、豊穣と愛の象徴【3. 女帝】です。お楽しみに!
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